2004年04月13日
トーノZEROアニメ感想F-ZERO ファルコン伝説 total 2801 count

追う者、正体を隠し追われる者、彼らと交わる者、単純に割り切れない人の心を描いた傑作!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、風邪を引いてもう大変のトーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のF-ZEROの感想。

サブタイトル §

第27話「ビーストハンター」

あらすじ §

 真夜中にオオカミの声が聞こえるという噂が流れます。

 そのころ、バートの店にはレオンという若いレーサーがバイトに来ていました。

 一方、高機動小隊には、宇宙連邦のビーストハンター、ビーストマンがやって来ます。リュウはコンビを組むように命じられますが、ビーストマンは相手にせず、勝手にバイオレックスと、もう一人のビーストを追います。

 ビーストマンは、宇宙のビーストに家族を殺されたため、ビーストを根絶やしにするために戦っていたのでした。

 レオンは、自分がビーストだとリュウに告白して相談します。彼は、血が薄まり、不完全なビーストでした。そして、同じように不完全なビースト達のために走っていたレーサーだと言います。しかし、ビーストマンに正体を知られた以上は、ここにいられないと言います。そして、惚れていたルーシーにはこのことを言わないでくれとリュウに頼みます。

 そして、レースが開催されます。

 レースには、リュウ、レオン、ルーシー、ビーストマンが参加していました。

 レース中にルーシーのマシンはクラッシュして逆さまになります。

 ルーシーを助けるために、リュウ達は、手でマシンを起こそうとします。しかし、力が足りず上手く行きません。

 レオンは、正体を知られる危険をおかして獣人化して、マシンを起こします。

 獣人化したレオンを、ビーストマンは殺そうとします。

 リュウは、それを止めます。

 すると、ビーストマンはそこから立ち去ります。

 レオンは居なくなりましたが、実はルーシーは彼が獣人だと知っていました。

感想 §

 凄く良い話ですね。

 ビーストマンもレオンも、単純に割り切れない自分の立場を抱えて必死に生きているわけですね。そして、それに絡まることになるルーシーやリュウも、自分の立場で彼らの間に何かを見ることになります。更に、ルーシーとリュウの関係もあるわけですね。そういう関係が、実に味のあるしみじみとしたテンションの中に描かれているところが、1つのアニメを見る愉悦を感じさせます。これが見られるから、アニメ見てるんだよ、というところがありますね。

 それはさておき、今回の見所の1つはルーシーとリュウの関係でしょうか。リュウが好きなルーシーと、それに本気で応えていないリュウ。やはり、リュウの心にいる女性は、かつての恋人であって、ルーシーではないのですね。

 EDのイントロが本編にかぶるところも、上手くしっとりとはまっているところが良いですね。

 次回予告のブラックシャドーからの手紙も、とても笑える寸劇になっていますね。次回予告1つで、これだけ凝っているのは熱いですね。

今回の一言 §

 バート先生のコーナー、ファルコンハウスの解説を行って、調子の良い宣伝がポンポン出てくる中、さりげなく一瞬出てくる古い写真が面白いです。若きファルコン、ブラックシャドー、レース解説の男?などが写っています。過去の因縁というヤツでしょう。さりげない伏線かもしれません。